ティンパニ | 打楽器・パーカッションの種類

ティンパニ | 打楽器・パーカッションの種類

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ティンパニ | 打楽器の種類とその特徴

ティンパニ Timpani

 

ティンパニは「第二の指揮者」と言われるほど、オーケストラにおいて重要な役割を持った楽器です。

 

ティンパニの歴史は14世紀までさかのぼり、17世紀後半にオーケストラで使われるまでは主に儀式や軍事用に用いられることが多く、馬の背に乗せて叩いたりしたので大きさも今のものに比べると小さいです。
その特徴でもある‘音程のある打楽器’ティンパニはそれまでの軍事的な用途から音楽的な楽器として認められ、多くの音楽家や作曲者の要求とともに発展・改良されて現在の形に至りました。

 

ペダルでヘッドの張力を変えることで音程が瞬時に調整できるペダル式ティンパニが主流になっており、その構造は製品メーカーによって多少異なっています。

 

釜形の胴の素材には主に銅が使われており、ヘッドには子牛の皮やプラスチック製のものが使われています。動物の皮は湿気や温度に敏感に反応するため、扱いが非常に難しいです。
チューニングゲージという装置が付属していますが、本皮を張っている場合そのゲージはあくまでも目安にしかならず、より正確な音程をとるには奏者の音感が頼りになってきます。

 

本皮のティンパニを使いこなすには、正確な音感と長年の経験が必要なため、湿気などに左右されにくいプラスチック製のヘッドが多用されています。