
シンバルの種類 | シンバルのメーカー・ラインナップ一覧
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※一部を除いて動画でシンバルの音の比較ができます。(516種類のシンバルを掲載)
シンバルメーカー7社の歴史と特徴
Zildjian ジルジャン
世界のジルジャン
世界一のシェアを誇るシンバルメーカーで、その歴史は古く380年以上までさかのぼります。ベートーベン作曲の「第九」の初演(1824年)で使われたシンバルもジルジャンだったのでしょうか。
プロ、アマ、またはジャンルを問わずあらゆる場面で奏者の要求に応えてくれるシンバルです。特に人気のシリーズは“K Zildjian”と“A Zildjian”。
SABIAN セイビアン
先進的なシンバルメーカー
1981年に誕生し、20年程でシンバルメーカーにおいて世界的トップブランドの地位を確立させ、今もなお進化を続けています。
よく、ジルジャンとの比較の対象になることが多く、たしかに全体的なシリーズ構成や素材の配合割合も上位モデル、下位モデルともにほぼ同じ。それもそのはず、もともとジルジャン社に所属していた職人が独立して生まれたメーカーだからです。2社の音の違いを一言で言えばジルジャンは「柔らかい」SABIANは「硬い」といったイメージ。
PAISTE パイステ
個性溢れるラインナップ
1901年にロシアで創業され、その後エストニア→ポーランド→ドイツ→そして現在のスイスと移転を繰り返しながらも世界的に不動の地位を確立したシンバルメーカーです。
当サイトを作成するにあたって、その豊富なシリーズラインナップ、また1枚1枚の個性的なサウンドキャラクターにあらためて気づかされましたね。
全体的な音の特徴としては『明るくキラキラしたイメージのサウンド』と言われることが多いです。
プロで愛用される特に人気のシリーズは「Signature」、「2002」。
ISTANBUL イスタンブール
職人の技術が継承されたシンバル工房
シンバル発祥の地トルコのイスタンブールで、工場が閉鎖され働き場がなくなったK・ジルジャンのシンバル職人を集めて設立されたメーカーです。
他メーカーにおいて機械でのハンマリングが多くなる中、イスタンブールの職人は完全手作業で1枚1枚ハンマー打ちによってシンバルをつくっています。
音のイメージを一言で言えば「繊細」。その響きのきめ細かさは音楽に溶け込みやすく、オーケストラや吹奏楽、またはジャズなどのジャンルにおいても幅広く使われています。
MEINL マイネル
ドイツの老舗メーカー
1951年からパーカッションなどを幅広く製造しているドイツのメーカーです。日本ではちょっと前までTAMAが代理店でしたが、平成23年からはキョーリツがこのメーカーの代理店業務を開始しています。
上記のような強豪ブランドがあるのでまだまだ浸透していないようですが、知っておいて損はないのでぜひ聴き比べしてみてください。各種シンバルのラインナップも充実しており、全体的な音のイメージとしては「硬質な明るいサウンド」といったところです。
Turkish ターキッシュ
100%ハンドメイドの少数精鋭
本場トルコで、イスタンブール社から独立した職人によって設立されましたシンバルメーカーです。
伝統的な製法で1枚1枚入念に作られるこのシンバルは、シリーズラインナップは少ないもののその1枚1枚のサウンドは実に表情豊か。柔らかさの中にも「明るさ」「キレ」「深さ」も兼ね備えたサウンドです。
低価格ながらも非常にクオリティが高く、個人的にもおすすめのシンバルメーカーです。
小出
国内唯一のシンバルメーカー
大阪に本社を構える1946年創業のシンバルメーカーです。
もともと車や家電などの金属加工を行っており、シンバルの流通が始まったのは2004年からになります。
小出社長自らハンマー加工の技術習得に励んだりと、研究・試行錯誤の繰り返しを経て完成されたシンバルです。実は私はまだ手に取ったことがないので音に関しての解説はできませんが、日本の誇れるものづくり技術を活かしてぜひとも世界にも発信していってほしいものです。