シングルパッドの種類一覧とラインナップ

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トレーニングパッド

トレーニングパッドの主なラインナップ
ゴム製

 

メッシュ製

 

ドラムセット用消音パッド

 

練習にはどのトレーニングパッドが良い?

 

まず、結論から言うと・・・
“練習の質”を考えて断然、ゴム製のトレーニングパッドをおすすめします。
マンションやアパートにお住まいで「隣接する部屋への音漏れ、振動が気になる」といった方にはメッシュ製を選択肢に入れるということになるでしょう。

 

それでは、この2種類のトレーニングパッドの違い、そして、ゴム製トレーニングパッドをおすすめする理由を解説したいと思います。

 

 

ゴム製とメッシュ製の違い

 

もちろん素材が違うのは説明するまでではありませんが、練習においてこの2つのトレーニングパッドを比較した場合、大きく違う点は次の2つ

  1. 消音性
  2. 打感

です。

 

メッシュ製トレーニングパッドのメリット、デメリット

「消音性」に関してはメッシュ製に軍配を上げります。
メッシュ製はゴム製に比べて振動の吸収率が優れているので、下の階などへの騒音が気になるマンション・アパートでの練習には向いているでしょう。
打音はテレビの音に埋もれるぐらい非常に静かです。

 

ただし、ここに大きな落とし穴があるのです。

 

練習で大事な事はスティック・コントロールのテクニックを磨くことだけではありません。
もう1つ、打楽器を練習する上で忘れてはいけない重要な要素は、耳を鍛える(感性を養う)ということです。

 

メッシュ製の場合、叩いたときの音が非常に小さいため、「音の強弱」や「フレーズ感」など音楽でとても大事なニュアンスを客観的に感じ取ることがほとんどできなくなってしまいます。
そのため、“自分の出したい音”と“出た音”の違いがわかりづらいので、結果として自己満足な練習に終わってしまうのです。

 

実際に、メッシュ製で練習したフレーズを楽器で叩いた時に違和感を感じるという経験をされた方も多いのではないでしょうか。
その違和感がない練習を行うのが理想的ですが、メッシュ製と実際の楽器では、音を耳で聴くという感性がほぼ遮断させられるため実際に楽器で音を出したときにどうしても自分のイメージとのギャップが生まれてしまうわけです。

 

特に初心者の方は、変な癖が付いてしまったりする可能性もあるのでメッシュ製トレーニングパッドの使用は避けたほうがよいでしょう。
どうしてもメッシュ製しか使用できない環境の場合には・・・

  • ライブ前に手を温めるためのウォーミングアップ
  • スティック・コントロールなど手順を体に覚え込ませる練習

のような割り切った使い方をおすすめします。

 

また、リアルな打楽器音色でのトレーニングを可能にしたRoland製のV-Drumをはじめとした音源を内蔵したメッシュパッド「リズムコーチ・デジタルパーカッション」や「マーチングパーカッション」を使用するのも良いでしょう。
繊細なタッチにも敏感に反応するため、本物の楽器により近い感覚で実践的な練習ができます。
もちろんボリューム調整やヘッドフォン使用も可能なので、騒音を気にすることもないですね。
詳しくは電子パーカッションの種類をご参照ください。

 

 

ゴム製トレーニングパッドのメリット、デメリット

ゴム製はメッシュ製と比較して消音性に劣りますが、より音楽的・実践的な練習が行えます。
ゴム製のデメリットである騒音に関して考えた場合、気を使うところは打音よりも振動です。
練習パッド(スタンド付きのものも含む)をマンションなどのフローリングの上に直接置いて叩いたら下の階はもちろん、隣接するお部屋にはその振動が間違いなく響くでしょう。

 

対策法としては、パッドもしくはスタンドの下に振動吸収性のあるものを敷くことである程度解消されます。
具体的には、厚手のタオルや座布団、低反発クッション、発泡スチロールなどでもよいですが、耐震マットのような市販されている振動吸収グッズが便利です。
状況や練習パッドのタイプに応じていろいろ工夫してみましょう。

 

ゴム製のパッドは叩き応えがあり、打音の粒や強弱が素直に表現できるので本格的なリズム練習も可能です。
種類も豊富にあるので楽器店などで実際に試奏させてもらった上で、楽器により近い打感のものを選ぶとよいでしょう。

 

おすすめはYAMAHAのシングルトレーニングパッド(TS01S)です。
癖になる自然な打感、またスタンドへの着脱が可能なのでとても使い勝手が良いです。

 

パッドだけのタイプでは、消音性に優れた面、演奏性を優先した面の2面を装着したVIC FIRTH(ビックファース)のトレーニングパッドが人気です。

 

スネアドラムにより近い感覚で練習したいなら14”でヘッドの張り具合が調整可能なPearl(パール)のトレーニングドラムSDN-14がおすすめです。
特に幅広い表現を求められるクラシック曲の練習や音大受験生におすすめ。ただ、他のパッドに比べ打音がやや大きいのが難点。

 

 

 

トレーニングパッド(シングル)の主なラインナップ