ドラムスティックの正しい選び方

ドラムスティックの正しい選び方

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ドラムスティックの正しい選び方

皆さんはスティックを選ぶとき、どのようなことに注意していますか?
ここでは、失敗しないスティック選びのヒントを簡単にまとめていますので、予備知識として頭に入れておきましょう。

 

 

スティックの素材の種類について

 

ヒッコリー(Hickory)

適度に重く、強度にも優れている素材です。また、弾力性もあるのでその点でも扱いやすいといえます。
スティックの大半がこのヒッコリーで、ジャンルを問わず幅広く使われています。

 

オーク(Oak)

ヒッコリーよりもさらに重く、硬い素材です。
そのぶん音もパワフルになりますが、繊細な表現がやや難しくなります。
ジャンルで言えばロック向き。

 

メイプル(Maple)

軽く、適度な弾力性がある素材です。
繊細で速いパッセージをコントロールするには好都合なので、主にジャズやクラシックに多く使われます。

 

 

スティックの材質によって音の出方は変わってきます。
自分の音楽スタイルに合った材質のスティックを選びましょう。

 

 

 

スティックの長さ、太さについて

 

メーカーに共通して、スティックの長さ・太さ・形を示す規格があり、その中で5A(14.5×405mm前後)という型が標準になります。
まずは、この5Aを基準・目安にして探すと比較しやすいです。

  • 5Aより太くて長いスティック・・・・・パワー性が得られるが、そのぶん重くなるのでコントロールがしにくくなる。
  •  

  • 5Aより細くて短いスティック・・・・・繊細な表現をしやすくなるが、楽器によっては十分に鳴らない場合もある。

 

一人一人、手の骨格が違うので自分に合うスティックの太さや長さも人それぞれです。
ただ、初心者の方は初めのうちはあまり神経質にならず、いろんなタイプのスティックを手にとり練習・演奏していく中で自分に合った長さ・太さのものを見つけていくといいでしょう。
また、扱いやすいといった理由だけで細くて短いメイプルスティックを使っていると力任せの演奏になってしまう傾向にあります。

 

※スティックの重みを活かす感覚を身に付けるためにも、特に練習時は同じ長さ、太さでも少し重みのあるヒッコリーやオークを使用するといいです。

 

 

 

チップの形状について

 

ティアドロップ型

スティック・チップの形状-ティアドロップ型

ヘッドへの当て方しだいで多彩な音色を表現できます。

 

 

丸型

スティック・チップの形状-丸型

ヘッドとの接触角度による音色の差がなく、粒立ちがよいです。

 

 

俵型

スティック・チップの形状-俵型

安定して音量を稼ぎたい場合などに有効です。

 

 

三角型

スティック・チップの形状-三角型

繊細な音をより表現しやすいです。

 

 

 

簡単に説明しましたが、実際に叩き比べをしてみると音色の差を実感できるかと思います。
特にシンバルにはその差は明確に現れるので、スティックを選ぶ際はそのへんも考慮しましょう。
初心者の方はまずはスタンダードな「ティアドロップ型」、「丸型」を使うことをおすすめします。

 

 

 

<スティックを選ぶときの注意点>

 

同モデルのスティックでも個体差はある

 

同じ素材でもその密度、木目などの違いによって多少の個体差があります。
2本1組で売られているものは、そのへんが考慮されていますが、特にバラで置かれているスティックを選ぶときは重さ、音程が等しいものを選びましょう
気の利いた楽器店のスティックコーナーには秤(はかり)が置いてあります。

 

音程はスティックを軽く頭にぶつけることでわかります。
音程の差は見落としがちになっていまいますが、音色の差にも影響する部分なのでなるべく音程の近いペアを揃えるようにしましょう。

 

もう1つは木目です。
スティックは消耗品なので、練習や演奏の過程で折れたり曲がったりしますが、木目が根元部分から先端部分までまっすぐに伸びているスティックは折れにくく曲がりにくいのです。選ぶ際の参考として頭にいれておきましょう。