
ハネるリズムに挑戦! | 初心者のためのカホン講座 第7回
今回は“ハネる”リズムを使ったパターンに挑戦します。
この“ハネる”リズムはジャズをはじめ、ブルース、カントリー、フュージョン、一部のロックなどの音楽ジャンルに幅広く使われているので、ぜひ練習してみてください!
“ハネる” とは?
“ハネる”と言うのは音楽界の業界用語みたいなもので、リズムのニュアンスのことを言います。
ジャズでよく聴かれる「チーチッキ・チーチッキ」といったドラムのシンバルレガートもこの“ハネる”リズムの一種になり、正式には「スウィング」や「シャッフル」と呼ばれます。
具体的には、カホン講座第6回で紹介した「3連符」の真ん中の音を抜いた形になるのですが、このような「スウィング」や「シャッフル」のリズムを楽譜で細かく表記すると、とても複雑で見難い楽譜になってしまいます。
そのため、下記の赤丸の部分のように、あらかじめ楽譜の左上のあたりに変換する音符が表記されている場合がほとんどです。
これは、「このリズムに直して演奏してください」といった指示のようなもので、例えば下記の譜例の場合、そのまま演奏するのではなく表記されたリズムに直して演奏する必要があります。
譜例.1
この例は16分音符に対して有効ですが、8分音符をスウィングさせる場合はのような表記になります。
また、そのニュアンスは音楽スタイルやプレイヤーの捉え方によって多彩に存在しますが、まずは“ハネる”といったら最もスタンダードな上記のパターンを想像していただければまず問題はないでしょう。
言葉や楽譜だけではわかりずらいと思うので、このような“ハネる”リズムを用いた楽曲集を載せておきます。
(You tube:Swing and Electro Swing Collection)
“ハネる”リズムを用いたリズム・パターン
リズム・パターン@ |
動画準備中 |
リズム・パターンA |
|
リズム・パターンB |
|
リズム・パターンC |
練習ポイント
ちょっと癖のあるリズムなので、慣れるまでは譜例.1やリズムパターン@でしっかり叩き込んだり、いろんな音楽を聴いたりして、“ハネる”というニュアンスの感覚を覚えることから始めましょう。
はじめのうちは「タッカタッカ」と声に出しながら叩くとイメージをつかみやすいです。
このとき、声とカホンの音のタイミングが合わないときは、テンポを落として練習しましょう。
手順は今までと同じように左右交互です。
「タッカタッカ」の「タ」が右手にあたりますが、この表拍の右手を軸にし、それに左手を合わせる感じで叩くとよいでしょう。
左手で打つタイミングは速すぎても遅すぎてもいけませんが、あまり神経質にならず、なんとなく「タッカタッカ」というハネたニュアンスがでれば、OK!とします。
打楽器の練習は手や腕が疲れてくると思われがちですが、実は頭のほうが疲れることが多いです。新しいテクニックや新しい曲を練習するときは特に・・・
なので、集中力がきれてたと思ったら、むきにならずに小まめに休憩を取りましょう。
焦って練習すると、余計な力が入ったり、必要以上にテンポを速くしたりしてしまい、変な癖や間違った奏法のまま体が覚えてしまうので、かえって逆効果です。
力をぬいて楽に、根気よく、楽しみながら練習しましょう!