目的別、おすすめカホン3選！
数多くのカホンの中でも特におすすめのカホンを
- 王道のカホン
- はじめの1台におすすめのカホン
- 低価格でおすすめのカホン
という3つの観点からそれぞれ紹介していますので、比較・検証の参考にしていただければと思います。
王道のカホン！
総合的な観点から自信を持っておすすめするカホンはこれ。
2012年に30周年を迎えたドイツの楽器メーカーSchlagwerk（シュラグヴェルク）の中でも代表的なシリーズCajon la Peru（カホン ラ ペルー）のCP-4007というモデルです。
日本に最初に入ってきて今もなお人気のあるCP-4005をさらにパワーアップさせたモデルです。
基本的な構造はCP-4005と変わりませんが、打面に比較的硬質なバール材を用いることで特に重低音が増し、よりタイトでパンチのきいたサウンドに仕上がっています。
響き線には張り具合の調整ができるギター弦タイプの2本が用いられていて、ベース音を叩いたときにほどよく混じるバズ音がまたペルーっぽさを感じさせてくれます。
響き線をゆるめにすることで古典的なパーカッシブなカホンサウンド、きつめに張ることで高音と低音のコントラスト比が増し、音の輪郭がはっきりしたりと、チューニング次第で幅広い表現を可能にするカホンです。
「シュラグベルグの代名詞的モデル」と言われ、ポピュラー、ラテン、フラメンコなど幅広いジャンルにおいて愛用者が増えているのも納得ですね。
Schlagwerk（シュラグヴェルク）/Cajon la Peru（カホン ラ ペルー）CP-4007の仕様・詳細
はじめの1台におすすめのカホン
こちらもシュラグヴェルクのカホンで非常に人気のあるCajon 2inOne（カホン ツーインワン）・シリーズのBlack Edition（ブラックエディション）SR-CP404BLKというモデルです。
このシリーズ最大の特徴は響き線にスネアのスナッピーを採用しているところにあります。
半分に切られたスナッピー（計40本）を打面裏側の上部にあてられているので、高音の細かいパッセージや小さいタッチにもしっかり反応してくれます。
また、カホンの中央部分（低音）を叩いてもほとんど響き線の音は混じらないところもこのシリーズならではの特徴です。
上記で紹介したカホン ラ ペルー・シリーズのようなトラディショナルな味はないものの、ドラムセットのスネア、バスドラの音により近いので特にポピュラー音楽には最適だと思います。
「響き線の着脱が簡単」、「チューニングを特に気にする必要がない」、「低音から高音まで鳴らしやすい」といった意味でエントリーモデルとしておすすめできるカホンなのです。
このモデル以外にもツーインワン・シリーズのデビュー作のSR-CP404や、重低音が魅力のSR-CP432など良い楽器が揃ったシリーズなので、ぜひSchlagwerk（シュラグヴェルク）/Cajon 2inOne（カホン ツーインワンシリーズのラインナップ一覧もチェックしてみてください。
低予算でおすすめのカホン
カホンにおいて低価格で良い楽器のモデルはいくつかありますが、その中でも私が特におすすめするのはLP Aspire Cajon（エルピー アスパイア・カホン）LPA1331です。
カホンに限ったことではないですが、必ずしも価格が高いほど良い楽器、逆に安いほど音の質も落ちるというわけでもありませんよね。
LP Aspireは「手軽な価格で良い音を」というコンセプトのもとラテン楽器を中心に作っていますが、このカホンはまさに“安くて良い音”、要するにコストパフォーマンスに優れたカホンといえますね。
2、3万ほどのモデルで多い音の特徴としては楽器の鳴りや音抜けがいまひとつだったり、低音と高音のコントラストが低いなどの欠点がありますが、このモデルのカホンは重低音まではいかないものの、引き締まった中低音とキレのあるバズ音がバランスよくまとまっています。
また、響き線はシュラグヴェルクのツーインワンシリーズと同じ構造を持っており反応も良く、高音域の細かいパッセージにもしっかり反応してくれます。
ただ、全体的な音の響きや豊かさは上位モデルに比べて少ないのは確かです。
逆に言えば、しまりのあるタイトなサウンドなのでドラムの代用としても向いているカホンです。
高さが438mmと標準的なサイズよりも50mm程低いので女性にもしっくりくるのではないでしょうか。
定価は￥26,250ですが、通販の安いお店では￥15,000以下で扱っていますので低予算で探している方はぜひ候補に入れておきましょう。
