カホンで叩くタンゴ・ボサノヴァ・フラメンコのリズム | カホン講座

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カホンで叩くタンゴ・ボサノヴァ・フラメンコのリズム

カホンで叩くタンゴ・ボサノヴァ・フラメンコのリズム | カホン講座

 

 

世界には数え切れないほどたくさんの音楽ジャンルがありますが、その中でも私たち日本人に馴染み深いのはポップス、ロック、ジャズ、クラシック、演歌などでしょうか。

 

ここでは、カホンを演奏する上でぜひ知っておきたいちょっとマイナーな3つの音楽ジャンル

  • タンゴ
  • ボサノヴァ
  • フラメンコ

をそのリズムの特徴とともに紹介したいと思います。

 

 

タンゴ

「ズン・チャ・ズン・チャ」といったバンドネオンの歯切れ良い伴奏が特徴的なアルゼンチン発祥の音楽です。
もともと日本にはあまり馴染みのないアルゼンチン・タンゴですが、タンゴの代表的な名曲「La Cumparsita(ラ・クンパルシータ)」は一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

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また、NHK教育テレビ「お母さんと一緒」のオリジナル曲「だんご3兄弟」はタンゴ曲調の童謡として大ヒットしましたね。
“だんご”と“タンゴ”をかけていたとは、気づきませんでしたが・・・

 

さて、カホン講座においてこのタンゴを取り上げたものの、一般的にはタンゴの編成に打楽器は入っていません。
しかし、ジャズやクラシック音楽を取り入れた独自の新しいスタイルのを作り上げたアストル・ピアソラの登場によって、それまでの古典的なタンゴの型は破られ、より自由な編成によって演奏されるようになったのです。
そんなピアソラの音楽は保守的なタンゴファンにはなかなか受け入れられなかったものの、ニューヨークを中心に評価されるようになり、特に代表曲「リベル・タンゴ」は今やジャンルを超えて世界中の多くのプレイヤーによって演奏されています。

 

ここでは、このリベルタンゴに加える打楽器(カホン)応用パターンを紹介したいと思います。
このリベルタンゴはピアソラ独特の「3・3・2」といったリズムをモチーフにしているので、そのリズムを基調に以下のようなパターンで加えることで、拍子感がより明確になるのでアンサンブルにも締りがでてきます。

 

カホン タンゴのリズム

 

このようなリズムパターンを基本に、あとは曲の盛り上がりや展開に応じて“手数”を加えるとよいでしょう。

 

 

ボサノヴァ

ボサノヴァは日頃から好んで聴いている人も少なくないでしょう。
私は特に意識して聴くことはないですが、有名な曲を“ボサノヴァ風”にアレンジされたものが喫茶店などのBGMとして流れているのをしばしば耳にしますね。

 

意外と知られていないのが、このボサノヴァというジャンルはブラジル音楽・サンバが元になっているということ。
ただ、サンバは活気溢れる動的なイメージに対して、ボサノヴァは穏やかでどちらかというと静的なイメージと、性格は対照的ではありますが。

 

ボサノヴァの曲の有名どころは、やはり「イパネマの娘」でしょう。
1962年に発表されて以来、ボサノヴァの代用曲として多くの歌手に歌い継がれています。

 

いろんな曲を聴いてわかるように、ボサノヴァにおける基本的なドラム・パターンはほぼ定着していると言えるでしょう。
そのような定番パターンをカホンに応用すると以下のようになります。

カホン ボサノヴァのリズム

片方の手で低音を一定のリズムで刻みながら、もう片方の手はテレコ・テコと呼ばれるサンバ特有のリズムを叩きます。
コツとしては、ロー(低音)は手のひらをおわん型にして打面を軽く押さえつけながら叩くことで余韻の少ない歯切れ良いサウンドを得ること。
ハイ(高音)の代わりにカホンのサイドなどを叩いたり、スティックを用いたりして曲調に合う音色をいろいろと試すことです。

 

慣れてきたら、実際に以下の「イパネマの娘」の曲に合わせて叩いてみましょう。

 

 

フラメンコ

情熱的な踊りと「オーレ!」といった掛け声でおなじみのスペイン芸能のフラメンコ。
日本では、フラメンコといえば音楽というよりダンス系の習い事のひとつとして広く知られていますね。
歌い手やフラメンコギターなどの音楽的要素に魅了されている人も少なくないでしょう。

 

ただ、ここで忘れてはいけないのがフラメンコにおけるカホンの存在。
カホンはもともとはペルー発祥の楽器ですが、フラメンコギターの名手・パコ・デ・ルシアがペルーのカホン奏者からカホンを譲る受けることで1970年代からはフラメンコにカホンが積極的に取り入れられるようになりました。
その後はフラメンコの発展とともにカホンは重要な伴奏楽器として定着するのと並行して、世界中にその存在が知られるようになったのです。
現在では、カホンはフラメンコにとって欠かせない楽器になっています。
ギターとの相性抜群のカホンをフラメンコギタリストは放ってはおかなかったのでしょう。

 

さて、タンゴやボサノヴァと比べ、フラメンコのリズムは非常に複雑で、種類も豊富にあります。
我々日本人には馴染みの薄い音楽なので、聴くだけでは拍子感をつかむのは難しいかもしれません。

 

ここでは、ブレリアスと呼ばれる6/8拍子と3/4拍子を混ぜたリズムパターンを紹介しておきます。
自信のある方は挑戦してみてください。

 

カホン フラメンコのリズム

 

 

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