
2つ打ち(ダブル・ストローク) | 打楽器のための基礎練習メニュー
2つうち、またはオープンロールとも呼ばれる奏法の基礎的な練習メニューです。
@の1つ打ちの練習と同じく、ゆっくりなテンポからだんだん速くして自身の1番速いテンポを10秒保った後、だんだんゆっくりしていくのですが、1打目と2打目とでは奏法の仕方が違うので、ここでは分けて解説したいと思います。
1打目
ヘッドに当たるまでは1つ打ちのフォームと同じですが、ヘッドに当たった後2打目を打つ準備をするため手首だけを素早く上方面に返します。
手で熱い鍋を触ってしまった時の動作を想像してみてください。「アチッ!」と感じる間もなく、反射神経が働いて手は素早く跳ね上がりますよね。イメージとしてはこれに近いです。
手首が返ることでスティックの先は上を向いているはずです。
まずはこの一連の動作を片手ずつ行い、手首を素早く返すという感覚を身に付けましょう。
2打目
1打目後、上方面に返した手首を今度は下方面に返して2打目を打ちます。
このとき手首を下に返すだけでなく、同時にひじを上に上げることで次のストロークの準備を行います。
つまり、手首を下に返してヘッドにスティックを当てながらひじを上げるという動作です。
練習時のポイント
1打目と2打目の音量の差がないようにしましょう。特に、2打目の音量が1打目に比べて小さくならないように常に意識を払ってなるべく粒を揃えるようにしましょう。
確実にできる速さで練習し、余裕ができたら急に速くするのではなく少しずつ(テンポ2〜3)あげていきましょう。
具体的な計画を立てるといいです。毎日30分ほどの練習を一ヶ月継続すればある程度の速さまでできているはずです。(もちろん個人差はあります)
2つ打ち奏法をしっかりと習得し「5つ打ち」や「パラディドル」などに応用させることでドラミングの表現の幅はグッと広がります。