ロール | 打楽器上達に欠かせない10の基礎練習メニュー

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ロール(クローズ・ロール) | 打楽器のための基礎練習メニュー

「ザーーーッ」といったスネアドラム特有の奏法(ロールまたはトレモロといわれる)の練習メニューです。
主に吹奏楽やクラシックで多用されますが、ポップスなどの曲の中でも使われることも少なくないですね。

 

音が途切れ途切れになったり左右の叩き始めの粒が目立ってしまったりする方の多くは間違った練習の仕方や奏法の癖が付いてしまってることが多いので、ここであらためて練習ポイントを解説します。

 

 

 

練習時のポイント

リバウンドを最大限に活かす。

スティックのチップがヘッドと接触したときのリバウンドをできるだけ妨げないようにすることです。
そのためには、スティックを握った人差し指と親指を支点に強く握りすぎず、それ以外の中指・薬指・小指はなるべくスティックに触れさせないようにします。
また、スティックを持つ場所(支点)が手前すぎるとリバウンドしにくいため手前1/3ぐらいのところを持つようにしましょう。

 

実際に叩いて最もリバウンドするポイントを探してその感覚を覚えましょう。

 

※トレーニングパッドでロールを練習する際はできるだけスネアドラムのリバウンドに近いものを使いましょう。

 

左右のリバウンドが重なる部分をできるだけ長く

まっすぐできれいなロールを作るポイントは左右の粒が重なる部分を多くつくるところにあります。
リバウンドを十分に利用できたとしても1つ打ちのような普通のストロークでは音が途切れてしまいます。

 

上記の楽譜をご覧ください。
はじめ右スティックでリバウンドの粒をつくり、その後左スティックを弾ませる時に右手のスティックを上にリリースせずにリバウンドを保った状態にしておきます。
左右の粒が重なる部分を確認した後、右手のスティックをヘッドからリリースしてすぐにまたヘッドに弾ませます。
このように、ヘッドにスティックがまとわり付くようなイメージで練習しましょう。(上記の楽譜は「イメージ」なので音符の長さを正確に叩く必要はありません。)

 

初心者の方はポイント1で説明した弾ませる感覚を身に付けた後、上記の楽譜練習メニューをテンポ40から練習しましょう。
慣れてきたらテンポを少しずつ上げて最終的にテンポ160〜200ぐらいで叩いたときロールがうねることなく「ザーーーーー」と一本の線のような音になれば完成です。

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