パラディドル | 打楽器のための基礎練習メニュー
パラディドルとは?
パラディドルは、マーチングやドラムコーなどに使われるスネアドラム・ルーディメンツ(小太鼓基礎奏法)の1つです。
パラディドルの「パラ」は連続した2つの音符を左右交互に叩く(RLもしくはLR)という意味で、「ディドル」は同じ手で連続した2つの音符を叩く(RRもしくはLL)という意味です。
例えば、シングルパラディドルといったらパラ(RLもしくはLR)とディドル(RRもしくはLL)の組み合わせなので手順はRLRRまたはLRLLになります。
ダブルパラディドルはパラが2回、ディドルが1回なのでRLRLRRもしくはLRLRLLといった感じです。
現在、40ある国際ドラムルーディメンツのうち、以下の4種類のパラディドルが登録されています。
国際ドラムルーディメンツに登録されている4つのディドル・ルーディメンツ
16番 | シングルパラディドル | |
17番 | ダブルパラディドル | |
18番 | トリプルパラディドル | |
19番 | パラディドル・ディドル |
パラディドルのトレーニング・エクササイズ
上記の4つのディドル・ルーディメンツにはスタンダードのパターン以外にもそれぞれ異なった手順の「リバース」「インワード」「ディレイド」というものが存在します。
いずれのパラディドルもドラムセットやその他打楽器に応用することで難しいフレーズ・パターンも効率的に叩けるようになります。
スタンダード |
リバース |
インワード |
ディレイド |
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16番 | ||||
17番 | ||||
18番 | ||||
19番 |
練習時のポイント
パラディドルはそれぞれの音符の音量と間隔が均等になってはじめて完成といえます。
2打連続で叩く「ディドル」は2つ打ちのテクニックを要するため、2つ打ちをマスターしていない方はまず2つ打ちの練習方法を習得してからパラディドルの練習に取り組みましょう。
どんな手順でも正確に叩けるようになるのが目標です。
はじめはゆっくりから練習し、最終的には16分音符はテンポ150、6連譜はテンポ100、32分音符はテンポ80で叩けることが理想です。
パラディドルの徹底したトレーニングにはスティックコントロールを活用するとよいです。
8分音符、3連譜、16分音符、6連譜を組み合わせたリズム・パターンにおいて考えられる手順がほとんど載っています。
1ページあたり24種類の手順を20回とまらずに繰り返すため、それだけで20分〜30分ほどの時間がかかりますが、毎日叩き込むことでスティックコントロールは飛躍的に向上するのが実感できるかと思います。