ルーディメンツをドラム・ソロに応用!

ルーディメンツをドラム・ソロに応用!

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ルーディメントを活かしたドラム・ソロ

「ドラムソロ」は観客の注目がドラマーに集まる時間、それはまさにドラマーにとって“腕の見せ所”です。
ドラムソロはドラマーによって様々ですが、今回は“ルーディメント”を活かした8小節間のドラムソロを紹介します。
当サイトで紹介した「10の基礎練習メニュー」をマスターした後の腕試し・まとめにもなるので自信のある方はぜひ挑戦してみてください!

 

ルーディメントとは?

 

ルーディメントとは、英語で“基本”という意味で、その名の通りスネア・ドラムの基本的な奏法を集めたものです。
現在、40の国際ドラムルーディメンツが存在し、大きく分けると以下の6種類になります。

  1. シングルストロークルーディメンツ(1つ打ち)
  2. マルチプルバウンスロールルーディメンツ(クローズロール)
  3. ダブルストロークオープンロールルーディメンツ(2つ打系)
  4. ディドルルーディメンツ(パラディドル系)
  5. フラムルーディメンツ(フラム系)
  6. ドラッグルーディメンツ(ドラッグ系)

 

8小節間のドラムソロ 【譜例.1】

※演奏動画、近日公開

 

 

練習のポイント

まずは、スネアドラムだけでしっかり叩けるように!

ドラムセットで練習する前に、まずは上記のソロ・フレーズをスネアドラムだけで叩けるようにしましょう。
ソロ・フレーズを合理的・効率的に叩けるように、あらかじめ左右の手順を以下のように当てはめます。(記載してない音符の手順は左右交互。)

今回のドラムソロは「ダブルストローク」「ディドル系」「フラム」などのルーディメンツがたくさん含まれたフレーズで技術的にも難易度は高いので、スネアドラムだけできれいに仕上げるのも決して簡単ではないと思います。
その際、特に注意したいのは・・・

  1. “RRLL”や“RLL”といった手順のときの音の音量・間隔が均等になっているか。
  2. 16分音符などの細かいパッセージの中でもフラムの粒がつぶれずに「タラッ」っと聴こえるか。

上手くいかない場合は2つ打ちパラディドルフラムで弱点克服しましょう。

 

テンポキープ

16分中心の構成の中に3連、8分、さらに6連、32分が混じっていているので、拍間のテンポ速くなったり遅くなったりしないように気をつけましょう。
メトロノームに合わせた際、クリック音と拍の頭の音がズレるようであれば、各音符の叩き分けが正確にできていないということです。
そういうときはチェンジアップ休符移動で苦手な連譜を見直しましょう。

 

アクセント以外の音は軽く

アクセントは「その音を強調する」という意味ですが、今回のようなソロ・フレーズにおいては「アクセント以外の音を軽く」と捉えていただいたほうがよいかもしれません。
細かい音符が多いので、全体的に音が強くなるとガチャガチャとした音楽性に欠けるドラムソロになってしまいます。
アクセントはもちろん強く叩きますが、それ以外の音は力を抜き音量の差をつけることで、フレーズにも立体感が生まれてくるのです。

 

コツコツとした地味な練習の繰り返しが、華やかでかっこいいプレイにつながります。
「継続すること」は容易なことではないですが、上手くなるためには毎日少しずつでもいいので楽器と向き合う時間をつくりましょう!

 

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