
フラム | 打楽器のための基礎練習メニュー
フラムとは?
「フラム」とはスネアドラム・ルーディメンツのことで小太鼓の基礎的な奏法の1つです。
主音となる音符の直前に装飾的な音を添えることで「パラッ」といった音をつくります。
もともとは主にマーチングやドラムコーなどに使われているルーディメンツで多く用いられていますが、ドラムセットやその他パーカッションに応用することで複雑な音楽表現も可能にします。
フラムの基本的な奏法
主音に添えられる音はあくまでも装飾音符なので、2つの音量に差をつける必要があります。
ここで大事なことはスティックと振り下ろす高さの違いによって音量の差をつけるということです。
装飾音符を「アップストローク」、主音を「ダウンストローク」に使い分けます。(※アップストローク、ダウンストロークの奏法はアクセント移動で解説しています)
そうすることで左右のスティック振り下ろしの高さに差が出るので、自然と音量にも差がでます。
まずは、この感覚を身に付くまでゆっくり練習します。
慣れて安定してきたら次の練習をはじめはテンポ60で「ストローク」や「音の間隔と大きさ」に気をつけながら行いましょう。
フラムの練習メニュー
実際に多く使われる代表的なフラムパターンには以下のようなものがあります。
譜例.@ | ![]() |
スタンダードなパターン |
譜例.A | ![]() |
パラディドルの応用 |
譜例.B | ![]() |
16分音符3つごと |
譜例.C | ![]() |
16分音符2つごと |
上記のようなパターンは、片方の手で3打続けて叩く「トリプルストローク」という奏法が絡んでくるので、リバウンドの処理が難しくなってきます。
そのため、このようなルーディメントは苦手な方が多く、フレーズの中に入るとどうしてもリズムが崩れてしまいがちになります。
フラムをしっかり身に付けるにはあらゆる手順のフレーズを徹底して叩き込むことです。
練習にはスティックコントロールというスネアドラム教本を使うとよいです。
様々なルーディメントを織り交ぜた867種類ものパターンが掲載されており、フラムを用いたパターンだけでも192種類もあります。
これらを根気よく練習すればフラムを習得するだけでなく、確実にスティックワークが向上するのでぜひ挑戦してみてください。