
アクセント移動 | 打楽器のための基礎練習メニュー
16分音符の刻みの中でアクセントを2小説ごとに移行させる練習です。
アクセントは『「>」アクセントマーク(記号)の付けられた音を特に強調して演奏する』という意味ですが、打楽器においては力任せに強く叩くのではなく、肩・ひじ・手首を上手く使ってスティックのヘッドとの距離やスピードを調節することで強弱の差を付けることがポイントです。
具体的に、このアクセント移動では3つの奏法「ダウンストローク」「アップストローク」「タップストローク」に分けられます。↓
ダウンストローク
スティックをアクセントの音量に出すのに必要な高さ(ハイポジション)から打ちおろした後、低い位置(ローポジション)で止める奏法。
アップストローク
ダウンストロークとは逆に、ローポジションから叩いた後、ハイポジションまではね上げる奏法。
タップストローク
ローポジションから叩いた後、元のローポジションに戻す奏法。
この3つの奏法を使いわけることで自然なアクセントが得られ、速いテンポにおいても強弱の差を明確に出すことができます。
練習時のポイント
始めのうちは3つの奏法の使い分けを常に意識してゆっくりなテンポで練習しましょう。慣れると体が覚え、無意識にできるようになります。
手首が固まっていると上手くできません。手首を柔軟にさせることが大事です。
慣れてきたらメトロノームを使って練習しましょう。そのとき、アクセントと普通の音符の音量の差以外にも左右の粒の間隔が均等になってるかどうかもチェックしましょう。
特に多く見かけるのは、左手(利き手ではないほう)のアクセントのタイミングが遅くなるパターン。
遅れてしまう主な原因は、アップストロークができていないところにある場合が多いです。